課題:業務効率改善

作業員の業務効率を向上させたい

ものづくりの現場など大勢の作業員がはたらく現場では、1人1人の作業効率が僅かでも改善することで、全体として大きな効率化へ繋がります。
作業効率化への第一歩としては、まず現状の作業状況や作業効率を把握することが必要となります。
しかし、大勢の作業員が動いている現場でそれらを1つずつ正確に確認することは難しく、その労力も多大なものになります。

AIでできること

AI画像処理技術を活用して、現場の様子を撮影した動画像を解析することにより、簡単かつ正確に次のような項目について認識、可視化することが可能です。

  • 溶接作業中の人物の写真に作業内容と時間を記載

    作業の手順

    作業員の行動や動作の解析・データ化により、作業の手順を可視化。

  • 作業中の人物にキーポイント付与したアノテーション画像

    作業員の動き方

    動線計測や、姿勢推定技術を用いたアクション検出により、現場での作業員の動き方を可視化。

  • 作業中の人物の写真に作業内容・時間・機械の接触回数を記載した画像

    作業に要した時間

    滞在時間の計測や特定の物を触った回数のカウントなどにより、作業に要した時間を分析。

関連技術紹介

関連技術動画(動線計測)

動線計測のデモ動画です。動画内の各人物の動線を可視化しています。

課題:技術継承

熟練作業員の技術を継承したい

製造工程や検品工程の中には、作業を行うにあたって熟練された技術を必要とするものもあります。
それらの技術は、熟練の作業員が引退する際には後任の作業員へ確実に引き継がれなければなりません。
しかし、長年の経験により培われ個人に蓄積されてきた技術を、言葉で引き継ぐことは難しいケースもあります。

AIでできること

姿勢推定技術を活用した骨格検出によって、熟練者の”動き方”を可視化することができます。
それにより、言葉による伝承が難しい領域においても、繰り返し利用することのできる作業マニュアルや研修・訓練用資料などの作成が可能になります。

  • 熟練作業員と若手作業員

    熟練作業員による技術指導

    口頭のみでの指導が課題。

  • 作業中の熟練作業員にキーポイント付与したアノテーション画像

    動き方を可視化

    姿勢推定により、熟練作業員の動き方を可視化。

  • タブレット端末で作業マニュアルを見ている作業員

    作業マニュアルの作成

    口頭のみでなく、マニュアルを用いた技術継承を実現。

関連技術紹介

関連技術動画(姿勢推定技術)

3次元姿勢推定技術『GW-Pose』のデモ動画です。オフィスでデスクワークをしている人の関節位置(キーポイント)を計測しています。

課題:設備点検の自動化

設備の点検作業を自動化したい

作業設備の点検は必要不可欠ですが、高所や滑りやすい箇所の点検は転倒や落下の危険性もあり、省人化・無人化が強く求められています。
また、点検の進め方が属人化されてしまうことも少なくなく、一定の基準で点検を行うことが難しいという現状があります。

AIでできること

AI画像処理技術を活用することによって、人手で行う点検作業から、カメラでの撮影画像分析による自動点検に代替することが可能です。
また、ドローン技術などとの組み合わせにより、自動巡回による点検作業を実現することも可能です。
これらを活用し、従来は人の目で行っていた点検作業を自動化することで、ものづくりの現場における業務効率改善にもつなげることができます。

  • 設備点検(水漏れ)

    水漏れの検出

    撮影画像から水漏れ箇所を検出。

  • 設備点検(ひび割れ)

    ひび割れの検出

    撮影画像から壁面などのひび割れ箇所を検出。

  • 壁面に記された水位メモリ

    メモリの認識

    メモリの認識などにより、水位を計測。

課題:検品作業の自動化

不良品を検出したい

商品の外観検査や検品作業は、様々な業界でその自動化が進められています。
しかし、形状などが異なる商品に対応できない、予め想定している検査項目以外への対応が難しいといった問題があり、それらに伴う度重なる設備刷新は膨大なコストを必要とします。
そのような背景から、外観検査や検品作業の自動化が困難なところも未だ存在しており、人の目による検査が行われているケースも多くあります。
目視によるチェックは検査の担当者に依存するところが大きいため、品質の不均一やヒューマンエラーの増加など様々な問題が発生してしまいます。

AIでできること

AI画像処理技術を活用することによって、現場に設置したカメラの動画像から不良品などを自動で検出することが可能です。

  • 工場でラインに乗って流れる製造中の商品

    不良品の検出

    生産ラインを撮影した動画像から不良品を検出。

  • カメラを用いた検品作業

    外観検査・検品作業の自動化

    現場に設置したカメラでの撮影とAIによる画像解析によって、外観検査や検品作業を自動化。

また、対象の商品が次々と入れ替わる、形が定まっていないといったケースに対しても、Global Walkersでは追加で再学習用データを作成し、継続的にモデルの追加学習を行うことのできる体制を整えています。
これにより、既存の設備を刷新することなく、新たな商品への対応や検査項目の拡充を実現することができます。

  • AIデータ運用(再学習体制)の図解

    再学習体制

    Global Walkersの提供するAI用教師データ収集・作成サービス『Annotation One』では、追加データの作成により継続的に再学習を行う体制を組み込むことも可能です。